こんにちは小豆島

洋品店のいちご 2018年5月14日 掲載

交差点の信号が黄色に変ったので、停止線より少し過ぎた所で停止した。たまたま、本当にたまたま横を見たら「おいしい いちご あります ¥300」の手書きの張り紙が目に入る。いつも停止線で停まっていたので気が付かなかった張り紙だ。

 

…何のお店だろうとよくよく見てみると、どうやら学校の制服を取り扱っている商店らしく、とにかくいちごの張り紙が気になり車を停止させて中を覗いてみる。ダンボールには町指定のゴミ袋が売っている。服やつっかけも並んでいる。洋品店?で、いちご?どこにいちごが…気になり過ぎたので、思いきって扉を開けてみた。

扉が開くと同時にピンポンが鳴り、奥から年配の男性が出てきたので「表の張り紙にいちごとあるのですが、いちごが売っているのですか?」と聞くと、今出てきたところへ「おーい!張り紙でとるんか?」と声をかけて奥へ引っ込んでいった。すると、年配の女性が出てこられた。

「あのう、表にいちごありますって張り紙があるのですが…いちごが売っているのですか?」と聞くと、「このあたりの人?よく通るの?」と質問されたので、「ちょこちょこ通りかかるのですが、たまたま張り紙が目に入って。」と言うと、「趣味で路地栽培でいちごを育てているの。最初は趣味だったんだけど、甘くて美味しいのが出来て、分けて欲しいと言われて、今では400株植えているの。収穫は2週間できっちり終るの。」とのこと。今日の分は終ってしまったから、収穫した時に連絡するわ!」とのこと。味見用の洗ったいちごを2粒いただき、その場で食べると、とっても甘かったので、連絡先を伝えて「では、お願いします。」と帰宅した。

翌日雨が降った。路地栽培なので、雨が降ると収穫ができない。更に、実が水っぽくなるので、天気の良い日を1日挟んでの収穫となる旨の連絡が来た。結局、張り紙を見つけてから4日目に、張り紙の「おいしい いちご」が手に入ったのだった。私が購入した時がちょうど2週間で、「今年のいちごはこれでおしまいなの。また来年よかったら」と言われお店をあとにする。

家に帰りいちごを洗い食べてみる。とても甘い。完熟だ。たまたま張り紙を見つけて、しかもそれが洋品店で売っていた完熟のいちごとなると、なんだか秘密のいちごを見つけたような、楽しい気持ちになれるいちごだった。また来年も張り紙が出ていたら、是非寄ってみよう。

大塚 智穂